■よくある誤解 ・h抜きって、サーバー負荷の軽減のためじゃないの? (2006/11/26 加筆) サーバー負荷の軽減がどの程度の効果なのか、知った上でやっていますか? hを省くことで省略されるのは、 リンク元では、ハイパーリンク化の処理です。 リンク先では、リファラの集計です。 たったこれだけの省略が、負荷の軽減に何パーセント寄与するのでしょうか。 サーバー負荷が問題になるような状況なら、 サーバー増強やプログラムの改造で対応しないと解決にはなりません。 また、相手にとってリンク元が判らなくなるのは事実です。 サーバー負荷の軽減という主張が、リンク元を隠そうとした事への 都合の良い”いいわけ”でない保証はどこにもないのです。 サーバー負荷が問題になるのは、リンク先サーバーにある画像や動画を あたかも自分のサイトの一部であるように見せた場合のみでしょう。 この場合、自分のサイトを表示するたびに、相手サーバーから 画像や動画がダウンロードされてしまいます。 ・本当に見たい人だけが見て欲しいからじゃないの? 「本当に見たい人」とはどんな人でしょう。ちゃんと説明できますか? リンク先の内容について十分な説明がされている場合、 リンク先に飛んだ以上は「本当に見たい人」です。 それ以外の区分は無理でしょう。 荒らしがリンクを伝って飛ぶのを避けたいならば、ハイパーリンクを避けても無意味です。 荒らし目的でも「本当に見たい人」ですから。 ・ブラウザクラッシャーや悪意あるサイトへのアクセスを防止させたいからでは。 この場合、必須なのは警告文です。 「危険だからアクセスしてはいけません」と言うことが明確になっていなければ意味がありません。 警告文もないのにハイパーリンク化を回避しても無意味です。 「これこれこういう理由で危険なサイトだからアクセスしてはいけない」と警告文がある場合に限り、 h抜きが正当化されるでしょう。 Wikipedia:ブラウザクラッシャー http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%A9%E3%82%A6%E3%82%B6%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%BC ・グロ画像やアダルト画像の場合は、心の準備がいるんじゃないの? グロ画像やアダルト画像でも著作物です。 「無断リンク」「ディープリンク」の問題が出てくることは忘れないで下さい。 また、アップローダにあがったものでも、当人自身の著作である保証はありません。 それに、警告文があることが大事な点ではブラウザクラッシャーと同じです。 警告文があり、なおかつ投稿者自身の著作であることが明確な場合に限り、 h抜きが正当化されるでしょう。 ・h抜きと無断リンクは同じじゃないの? 違います。 無断リンクは、リンクする前に相手に教えない事です。 h抜きはリンクした後も相手に教えないことです。 ・ハイパーリンクすると、検索で上位に出やすくなるんじゃないの? これが本当かどうかはわかりません。 しかし、仮に本当だとしても、記事を隠そうとしたことには変わりがありません。 相手に有利な記事なら隠す意味がありません。 相手に不利な記事なら発言責任上隠してはいけません。 ・管理が十分だから問題ないのでは? リンク先の人間が誹謗中傷であると思う記事を完璧に排除でき、 なおかつ、誤解のある記事や嘘の入った記事も完璧に排除でき、 なおかつ、リンク先の人間が苦言を呈する可能性のあるリンクを完璧に排除できる、 と約束してくださるならば、認めます。 ・んじゃ直リンクしてもいいんだね!? (2006/11/25追記) ネットで使用されている「直リンク」という言葉には3つ意味があります。 定義1:他のサイトの作品を、自分のサイトの一部のように見せかけること(Wikipediaの定義) 定義2:他のサイトのトップページ以外の箇所に直接飛べるアドレスを掲載すること(ディープリンク) 定義3:他のサイトにハイパーリンクすること(ハイパーリンク) 余談ですが、おそらく「直リンク」を最も正確に定義しているのはWikipediaでしょう。 Wikipedia:直リンク http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9B%B4%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%AF このサイトでお願いしているのは、定義3の意味の「直リンク」です。 つまり、「ちゃんとハイパーリンクしてほしい。」という意味なのです。 ディープリンク(定義2)や他人のコンテンツを自分のコンテンツに見せかける行為(定義1) については議論の真っ最中ですので、ここでは一切触れません。 各人の自己責任においてお願いします。 ただし、問題の種になる可能性があるからといって、 相手に知られないようにハイパーリンクを切るのは論外でしょう。 |
・サーバー負荷 あー、この人サーバー触ったことないんだろうなーとつくづく思える意見。大事なのはログの集計みたいなcgiレベルの話じゃないんですが・・・。 通常、廉価なレンタルサーバーは1台に100とか1000の単位でサイトを 格納しています。で、例えばサーバーは全体のログを取得しているとします。 (サイトのログはサーバー本体が受け取った情報のおすそわけです) で、1日あたりのログの量は数十〜数百MB(規模によって異なる)とします。 アホなと思われるかもしれませんが、昔のサーバーは1アクセスごとに この数十MBのログファイルを内部で展開し、1行書き込んで、閉じると いうことを繰り返していました。メモ帳やsimple textで、一定のサイズ以上に なると途端に開くのが遅くなるのと一緒。 「重い」とか「メモリを食う」と言われるヤツです。 ファイルサイズと展開コストの関係は正比例ではなく、マシンの環境などに 基づいた限界点から、急にそのコストが跳ね上がります。 数値にすると[0,0,0,0,15,17,21,29,37…]みたいに。 数百や数千のサイトの処理が集中するこの手のプロセスにおいて、 アクセスの急増や冗長なリファラは迷惑以外の何者でもありません。 突然サーバーが重くなったり、落ちる現象の多くは、巨大なメモリ領域の 取得・開放に原因があることが多いのです。 (他にもあるけど) サーバー増強やプログラムの改造にどれだけコストがかかるか知っていれば、 無料や月500円程度の料金支払いで、自分がサーバー全体に迷惑をかけた 場合に要求できる話ではないとわかると思います。 それに、数百数千の他のユーザーに迷惑をかけているのが自分のサイトなら、 「サーバーがヘボいから悪いんだ。一緒に抗議しよう」と煽動するのは 人としてどうですか? あ、どこか彼が言いそうな響きがするのは気のせいです気のせいです。 ・本当に見たい人だけが見て欲しいからじゃないの? 「リンクをクリックする」ことと「URIをコピペして自分でEnterを押す」ことのどちらが閲覧者に高いコストを強いていて、それを次のサイトに対する 閲覧意欲と見なせるかどうか、は議論の余地がないと思っていたのだけれど、 彼は「違いはない」「証拠を見せろ」と言うので生ログなぞ渡せるわけが なかろうと言ったらそこで終わり。 ・ブラウザクラッシャーや悪意あるサイトへのアクセスを防止させたいからでは。 「ミスでリンクを踏んでしまう人がいたり、先読みソフトなどの問題がある」ことに対して彼が「当人の責任」「配慮するに値するのか」と言ったことを 挙げておきます。 えーとこの主張における配慮って何? やっぱりリンク先>>>>>閲覧者?(*1) *1:俺も基本的には閲覧者責任でいいと思いますが、リンク先への配慮を 叫ぶ一方、肝心の閲覧者に対してはこのような発言をする管理者なら 近付きたくないと思います。 ・グロ画像やアダルト画像の場合は、心の準備がいるんじゃないの? ・・・オラそろそろ面倒になってきたぞ。( ゚∀゚)<プップー でいい?無断リンクと混ぜご飯にしても、彼自身の当初の論旨から離れていくだけ。 警告がどうこうは、h抜きの有無とはそもそも関係ありません。 適切な説明があればいずれのケースにおいても便利、というものですし。 リンクを張ればグロ画像やアダルト画像も閲覧者に刺激を与えなくなるような 効果がある場合に限り、リンクを認めます。と、こちらも戯言で返してみたい。 正当化も何も、リンク無しにURLを記述することは元から正当ですから。 ・h抜きと無断リンクは同じじゃないの? 上とも絡みますが、h抜きはその時点でリンクじゃないので。しかも、リンクをすること=相手に教えることじゃないです。 閲覧者がページ遷移しやすくするためのお便利ツールです。これ根本。 ただ、h抜きを無断リンクより罪深く見せようと腐心しているのはわかります。 ・ハイパーリンクすると、検索で上位に出やすくなるんじゃないの? ほぼ本当と認めていいでしゅ。検索エンジンのロジックがそうなっています。また上位であれ下位であれ、クロールされている限り隠していません。 すり替え+ネガティブワードがモロに出てきているあたり、このへんを書く時には 彼も面倒になっていたのでしょうか? ・管理が十分だから問題ないのでは? 「何時何分何秒地球が何回回った?」くらいのレベルに感じてしまう・・・ごめんなさい。触れる価値もない意見な気がします。 (後で書くかも) ・んじゃ直リンクしてもいいんだね!? 上の方はごく真っ当な見解としていいんではないでしょうか。パチパチ。最後の行は・・・論外な意見はどっちでしょう。 (後で書くかも) |