■h抜きの発生 □どうしてh抜きが生まれたの? h抜きは、匿名掲示板「2ちゃんねる( http://www.2ch.net/ )」において、 リンク元を相手に教えたくないために この事実に対する資料が存在しないことは確かですが、 2ちゃんねるの初期参加者には、馴染みが深いことと思います。 補足: h抜きは2ちゃんねる発でなく、それ以前のアンダーグラウンドな掲示板で使用されていたという説もあります。 しかし、大規模に使われ始めたことと、現在のh抜きの発信元が2ちゃんねるであることに異論はないでしょう。 □どうしてリンク元を教えたくないの? さまざまな理由があろうと思いますので、ここではあえて触れません。 大切なのは、リンク先にとって、リンク元を知る手段の一つが 一方的な判断で潰されてしまうことなのです。 |
( ゚∀゚)<プップー 2ちゃんねる以前から、一般サイトにおいてもございます。 彼のサイトの掲示板を提供する"teacup"でも、ログを探せば出てきます。 彼の言う「さまざまな理由」に含まれるかわかりませんが、自動リンクを悪用した スパムやブラクラ、課金行為といった違法サイトを「うっかり」踏んで被害に 遭う人も多いのです。 また現在のようなプロバイダ定額制が普及する以前の状況では、自動リンクが 通信料金の高騰を招くケースもあったりと、けっこう問題があるシステムでした。 まあ、どうしても2chが起源のアングラ的手法だと決め付けたかったんでしょう。 この点は彼の掲示板を見ても明らかです 応じていません 「一方的な判断で潰されて〜」は、もらえて当然という思考の元でしか 言えません。どちらが一方的な判断をしているのか、そこに正当性が あるのか、よく考えて欲しいです。 (補足)が来ましたが・・・「だって2chが、2chが」とまるで先生に怒られた小学生 (少しでも自分の正当性を認めて欲しい)のような。 2chの中の人が奨励しているわけでもないのに発信というのもまた。 |
■何が問題なの? □立場が平等でなくなります。 「リンク元を相手に教えない」とはどういうことでしょうか。 最初に書いたとおり、ネットは「万人に開かれた場」です。 リンク元の記事は万人が参照できます。 一方で、リンクされた人間は、自分に対して記事がかかれたことに気がつきません。 これは、ちょっと不公平なことです。 皆さんは、会社や学校で、自分のうわさを広められたことがあるでしょうか? いいうわさもあれば、悪いうわさもあります。 悪いうわさなら、うわさの元を調べて文句を言いたくなるでしょう。 いいうわさでも、その内容にウソや誤解があった場合は、 うわさの元を知りたくなるかもしれません。 リンク元を隠されてしまうと、うわさの元を知ることが難しくなってしまいます。 それどころか、うわさが自分の耳に入らない場合、 うわさが広まっている事さえ知ることができません。 □サイト運営で起こるトラブルへの対処が難しくなります。 ・荒らしや困ったさんの到来への対処 リンク元から自分のサイトにやってくるのは、好ましい人ばかりではありません。 掲示板荒らしや「ネットでは何をやってもいい」と誤解した人が来た場合、 その人が行ういたずらや勝手な行動に対応することも重要ですが、 その人がどこからやってきたかも重要になります。 掲示板荒らしやネット初心者がよく利用するサイトや掲示板が、 この世には数多く存在するからです。 彼らがやってきたルートを調べることで、相手先の管理人さんにリンク解除を要請して、 協力してもらうことができます。 あるいは、リンク元から自分のサイトへのジャンプを拒否したり、 自分のサイトを削除したり、アドレスを変えたり(お引越ししたり)するなどの 防御手段をとることができるのです。 ・不本意なリンクへの対処 サイトによっては、サイトのトップページ以外に対して、直接ジャンプされることを嫌います。 また、サイトの一部に対して無断でリンクされることを嫌う人もいます。 Wikipedia:ディープリンク http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%AF e-Word:ディープリンク http://e-words.jp/w/E38387E382A3E383BCE38397E383AAE383B3E382AF.html e-Word:無断リンク http://e-words.jp/w/E784A1E696ADE383AAE383B3E382AF.html これらは、さまざまな価値観が交錯するネット上で、いまだに議論されています。 でも、絶対に忘れてはいけないのは、リンクされた側にも言い分があるということです。 「相手に教えない」ということは、相手に反論させないことです。 リンクされた側の人間は、相手に反論する権利があります。 また、不本意なリンクに対して、自分のサイトを削除したり移動させたりする権利もあります。 |
さて、ここで実害をあげておられます。 □立場が平等でなくなります。 まず、立場の不平等として、道徳とか倫理観的な話を持ってきているようです。ここも最初は「いいこと言ってるなー」とか思ったんですが(単純)。 よく読み込めばコレ、わざとなのか天然なのか、誘導としか思えない例です。 学校や会社など、当人が実生活を送る(かつそこで生きていかざるを得ない) 集団における事柄と、不特定多数が自由意志で参加するネット社会での事柄を 混同させようとしている、のか本人が混同しているのか。 ネットは、借言すれば「万人に開かれた場」で、あるのは「記事」です。 他に「記事」というものは・・・新聞、週刊誌等の「メディア」があります。 インターネットもメディアだとよく言いますので、これらを参考にしましょう。 例えば○潮と○春はライバル誌でよく記事や事件を巡ってケンカします。 ポ○トと現○もよくケンカしてます。メディア本体でなく、そこに記事や原稿を 書いている記者、コラムニストなんかもしょっちゅうケンカしてます。 しかし、彼らはお互いに「お前のこと書いたぞ」なんて宣言は(滅多に)しません。 わざわざ相手のメディアに「文句を書かせろ」とかも(滅多に)言いません。 自分で相手の記事を読んだり調査したり、人づてに聞いた上で、 自分が持っているメディアを使って反論しています。 これが不特定多数に公開されるメディア・言論の世界で、長い時間をかけて 形成された、意見応酬におけるルールであり儀礼です。 これ以上を要求した場合、「言論の自由の侵害」にまで話が及びます。 「自由」を擁護している言論人達はかなりおっかないですがどうでしょうw。 むしろ誰かの発言を調べるのにはネットというメディアの方が楽なくらいです。 閲覧者の協力を得てもいいし、検索エンジンも各種ツールもあるわけですから。 次に、サイト運営で起こるトラブルを例示しています。 ・荒らしや困ったさんの到来への対処 実際にこういうこともあります。ここは正論率高い。パチパチ。でもこういう時ほど、その晒し元を探ったり、自サイトのアドレスを 変えたり削除したり、アクセス制限をかけたりといった、自分の管轄での 対応は、h抜きとか関係なく容易だと思いま〜す、くらい。 以下は雑感として。 荒らしは湧いたら、「もう誰にも止められないんじゃよ」(大ババ様)。 今時はリンク元を削除しても、そう簡単には収まりません。 荒らしの自己表現機会である掲示板やフォーム等を止める方が効果的。 経験上はむしろリンクよりもh抜きされた方が被害が少ないのに。 リンク元に削除依頼ってのも、ケースバイケース。気休めどころか彼らの 反感をリンク元の管理人に向けさせかねません。あ、身代わりは当然すか。 ・不本意なリンクへの対処。 無断リンクの話題と強引に混ぜご飯にした上で、相手にも意見があると言っているようですが。h抜きはその時点でリンクじゃないので、この混ぜご飯おかしい。 ちなみに、無断リンクについては教えてえらい人。 で、リンクされた側にも言い分があるということですが・・・ 「『相手に教えない』ということは、相手に反論させないことです」は、 上記の通りネットに対する勘違い。繰り返しになりますが、 リファラがなければ 権利権利と言いますが、それは最初から備わっているわけで。 反論とかサイトの取り扱いは、自分の領分で好きなだけしたらいいこと。 リンク先のページが移動したらリンク元から「教えろよ」とクレームが来るもの? (「善意」言うなら「権利」言うな、という気もする) 「立場の平等」をよくよく再検討すると、h抜きされた人がここまで被害者として 位置付けられる必要はないのです。 |